「xxxxって泣くことあるの?」
以前、突然ある人に聞かれたことがある。
その時の私の答えは「ほぼ泣いたことないですね。前回泣いたのいつか思い出せないくらい。」
なんでこんな事聞くんだろうってその当時不思議に思ったけど、今思うと、その方との出会いが、その方との会話が、長年私自身がずっと溜め込み続けた負の感情の解き放ち方を知るキッカケとなった。少しづつ。
自分にとって泣くことは’弱い’ことだと思ってた。今でもそう思う自分がいる。
でも泣いた後に何故か気持ちがスッキリするのは何故だろう?
きっと自分の中に溜めていたストレスや悩み・不安などを涙とともに外部へ流し捨てることができるから。ある意味、気持ちのデトックスだとおもう。
オランダに来て3ヶ月が経った。そして、この3ヶ月間で大人になってからこんなに涙を流したことないくらい、泣いている。
自分は、前と比べて弱くなったなと感じる。学生の頃の留学時代や社会人になってからの一人暮らし期間は泣くことなんてなかった。辛いことなんて山ほどあったけど我慢して日々過ごしてた。
でも、今の私は辛いことがあるとすぐ感情が揺らぎ、目がうるうるしてくる。泣きたくないのに。
でも、そんな私にパートナーは「泣くことはなんでもないんだよ。弱くなんかない。自分の感情を押し殺さないで、全て出し切って良いんだよ。」と言ってくれる。
日本にいた頃こんな姿を見せたことなかったのに、オランダに来て何度彼の前で泣いていることか。
いつも優しく見守ってくれる彼には本当に感謝している。心優しい彼の前だからありのままの自分でいることができる。
私はオランダにワーホリという名目で来た。ワーホリなんだから、アルバイトでお金稼いで、ある程度独立した生活を送ることを考えていた。でも、現実はスムーズに進まず、仕事探しに困難している。パートナーとの時間も大切にしたいから、夕方勤務ではない職を探しているが、なかなか見つけられない。職探しで一番辛いのが、人としての扱われ方。xx日までに連絡するとか言われても、期限通りに連絡きたことないし、むしろ返信なしの方が大半。相手のことを想わないで行動する人が多い。接し方が日本と違うことにカルチャーショックを受けている。
メール送ったり、直接履歴書を手渡したりどれだけの量をしたことか。でも、現在週2で働いているカフェを除いて全滅。
日本にいた頃は、正社員として企業で働いた経験もあるし、幸いにも仕事探しに困ることはなかったけど、こっちに来てからはアルバイトさえもらえないなんて。自分がダメ人間と感じてしまう。
仕事探しへの苦戦に加えて、体も以前よりすぐ調子が悪くなる。
極度の冷え性なのにエナジー危機が原因で節約の日々。常に室内19度で家にいても寒さで肩がすくむ。体の不調で既に数回もクリニックに行った。こういった様々な状況が私を精神的に脆くしている。と、自分なりに分析する。
話を序盤に戻すが、辛い時は是非泣こう!とは言いえない。まだそれを許せない自分がいるし。
でも涙を流し、辛い感情を体からリリースすることは自分自身が少しでも楽になるために大切な行為だとは少しづつ実感している。そして、何よりも負の感情を溜め込むのは良くないことだと分かった。
溜め込んだところでその感情の逃げ場はないし、結局そのストレスで自分が滅入るだけ。
今、自分の心の状態は不安定だと思う(なんかとても深刻に聞こえるけど、大丈夫)。特に冬は不安定になりやすいのは数年前からそう。でも、今自分が経験しているように、自身の感情と対面して、辛い時はそれを涙で流し、言葉で吐き出すことで、少しでも自分自身を良い状態を保ち続けていきたい。
はるさん、以前聞いてくれた質問、今なら答えは「よく泣きます」!
